船のエンジンをはじめ、機械関係全般の責任者である機関長です。現在「なとり」に乗船している機関部の人員は3名なので、機器メンテナンスのほか、書類管理なども機関士の負荷を軽減するために担当しています。
前職では、20年以上にわたって国内の大型旅客フェリーの機関士として勤めていました。そこを退社し、「大型船」に乗船できることを条件に転職先を探していた時に井本商運から声をかけてもらったことがきっかけです。
父親が船の機関長だったんです。小さな船でしたが、子どもの頃によく船に乗せてもらっていました。そこで働く父親の姿を見て、子ども心に自分も将来は船に乗る仕事に就きたいと思いっていました。
とにかく無事故で、大きなトラブルが起きないよう、毎日・毎月の点検やメンテナンスをしっかり行うことです。
前職で長年乗っていたフェリーのエンジンは4サイクル、「なとり」は2サイクルです。同じエンジンでも違いますから戸惑うこともしばしばあります。機関長としての責任がありますから、小さな異常にも注意を払って、トラブルを未然に防ぐよう心がけています。
機関士の仕事に就くようになって、「モノを直す」ことや「原因を突き止める」ことの面白さが大きくなってきました。機械に異常が発生したり、故障したりすることは起きてほしくないですが、正常とは違う細かな異常は何かしら起きることがあります。異常の原因が何かを知識や経験を駆使して予想し、突き止めた原因が予想通りだったときは嬉しいですね。
小さな異常の原因追及も怠りません。
気になるところは徹底的に調べます。
お酒を飲んで、寝て過ごすことが多いですね(笑)。航行中の休憩時間は、スマホゲームをしたり、読書をしたりして過ごしています。